Naoto
Naoto Naoto Hieda

家で踊る

家で踊る

コロナウイルスの影響で外に出られなくなってできなくなったことの一つがダンス・スタジオに行くことです。

私は不定期でダンスのワークショップに参加していて、東京に滞在していた頃は北千住の AAPA のコンタクト・インプロヴィゼーションのクラスに通っていました。また、カナダのモントリオールにいた頃はおもしろそうなゲスト講師が滞在しているときに一週間の集中クラスに通ったり、2016年と2017年にはオーストリアのウィーンのインプルスタンツ・フェスティバルで一か月ずつダンス・ワークショップ漬けになりました。

ワークショップではありませんが、アニー・アブラハムらが以前から毎週水曜日に15分のセッションを行っています。全員が目をつむり、アニーらの指示に従って(あるいは従わないで)動くというものでカバー写真はそのスクリーンショットです。例えば呼吸にフォーカスして体の動きに反映させたり、風をイメージしながら腕を動かすといった体の内側から動くようなテーマが中心です。また、コロナウイルスで外出できなくなってからは金曜日にもセッションを行っており、こちらでは15分間ただ瞑想します。誰でも参加可能ですので興味のある方は是非アニーのウェブサイトをチェックしてください。

AAPA では現在リモートでのワークショップを行っているということで、時差があるものの日本時間の夜、ドイツでは昼間とちょうどいい時間だったので先日参加しました。その日の参加者は私一人でしたが快く受講させていただきました。ほとんどがウォームアップのような感じで最後は画面越しに二人とも踊っていたのですが、直後の感想としては1時間の枠はダンス・ワークショップにしては短めで消化不良でした。

ただ、参加して以後にリモート・ダンス・ワークショップの効果を実感することになりました。ここ最近私は朝起きてから20分ほどストレッチなどウォームアップをしているのですが、ワークショップでの体験がすんなりとウォームアップでも使えることに気づいたのです。もちろんダンス・スタジオのワークショップでの経験も活きているのですが、何よりも自分の部屋でリモート・ワークショップを受けたことで壁や家具との距離感が既につかめているからか、スタジオでやったことを家で繰り返したときのよそよそしさが全くなかったのです。

これまでリモートでのダンスのワークショップやパフォーマンスはリモートであることをいかしておもしろいネタが仕込めたらと思っていたのですが、「家で踊る」ことにフォーカスするのもおもしろいのではないでしょうか。

comments powered by Disqus