vvvv オフ会(オンライン)25
レポートを既に運営の吉岡さんが書いていらっしゃるので、LT の内容などについてはこちらをご覧ください!
こちらのブログでは自分の LT について紹介します。今回参加した経緯としては、vvvv というプログラミング環境のニュースレターの内容(次回のオンライン・ミートアップや NODE フォーラムの公募)についてツイートしたところ日本ユーザのミーティングについて吉岡さんから連絡があったので参加することにしました。私はカナダにいたときに Topological Media Lab(TML、トポロジカル・メディア・ラボ) というコレクティブに在籍していた時の作品で一度 vvvv を使いました(この作品ではパーティクルの他、投影面がモーターで傾くようになっていて Arduino を使っているほかサウンドに PureData を用いています)。というのも当時一緒に活動していた Jerome Delapierre (ジェローム・デラピエール) というアーティストが vvvv を使っており、彼との共作の形で始まったプロジェクトのためそのまま vvvv を使うことで落ち着きました。ジェロームはカナダのモントリオールでダンス・パフォーマンスやコンサートのインタラクティブな映像制作をメインに活動しており、中でもチェックしていただきたいのは同じく TML の「アルケミスト」Michael Montanaro(マイケル・モンタナロ)がドラマトゥルク、Navid Navab(ナヴィド・ナヴァブ)がサウンドを担当している「Practices of Everyday Life | Cooking」です。シェフを模したダンサーの包丁さばきなどにあわせて映像や音が反応します。
上のプロジェクト以降 vvvv との関り自体はあまりないのですが、vvvv ユーザや NODE フォーラム(vvvv を中心としたメディア・アートのフェスティバル)の方々と関わることが増えました。2015年にニューヨークで Choreographic Coding Lab(CCL、コレオグラフィック・コーディング・ラボ)という5日間のダンスとコーディングのジャムに参加したのですが、この運営をしていた Motion Bank(モーション・バンク)は NODE フォーラムとも関わっており、特に両方でキュレーターをしている Jeanne Vogt(ジャンヌ・フォークト)とはそのあとも何度か仕事や発表で関わらせてもらっています。
2017年にアムステルダムで開催された CCL にも参加させていただいたのですが、その際には Mio Loclair(ミオ・ロクレール)やAntoni Rayzhekov(アントニー・ライジェコフ)といった vvvv を積極的に作品に取り入れているアーティストと知り合いました。当時 CCL の直後に行われた FIBER Festival で展示されていたミオの「12-Bit Alchemy」は vvvv を用いた作品です。
また、アントニーは CCL 中に「Somaphony」という生体センサや手のトラッキングをオーディオビジュアルに用いたインスタレーションを展示していました。アントニーは舞台を勉強していたこともあり、作品の見せ方がとても個性的で好きです。
そして2019年のドイツはマインツで開催された CCL では vvvv を VR 作品に使っている Maria Judova(マリア・ユドヴァ)とお会いしました。マリアの作品「Dust」はメディア芸術祭でも受賞しており日本でも体験された方は多いと思います。
vvvv オフ会ではその後も今後の展開などについて話し合いがありました。もしかしたら Processing Community Day Tokyo も協力しながらプラットフォームに関係なくクリエイティブ・コーディングのイベントを開催するかもしれないので、vvvv ユーザの方もそうでない方も今後の活動をチェックしていただければと思います!